山梨県で特に被害の多い害獣!種類と特徴を分かりやすく解説
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山梨県にお住まいの方、「家の中で物音がする」「農作物が何者かに食べられてしまう」とお悩みではありませんか。
この記事では、山梨県内で特に被害が多い害獣と特徴を紹介します。あわせて自治体の補助金制度についても説明しますので、安心して日常生活を送るためにぜひ最後まで読んでみてください。
山梨県内で被害の多い害獣
山梨県ではさまざまな野生動物が目撃されており、その中には住宅や農作物に深刻な被害をもたらすものも少なくありません。
例えば、山梨県内での鳥獣による農作物の被害額は年間約1億円以上と言われていて、雑穀や果樹・野菜が狙われています。
住宅地でも、害獣の目撃情報は後を絶ちません。ネズミやハクビシンが屋根裏や壁の中に住み着くと、フンや尿による悪臭や汚染が問題となります。
ここからは、山梨県で特に被害の大きい害獣の種類を紹介していきます。
ハクビシン
ハクビシンは全国的に見られる害獣で、山梨県でもほぼ全域に分布しています。
昼間は民家の屋根裏や木の穴などで休んでおり、夜になると果実や昆虫・小動物などを探し求めて活発に動き回ります。
このハクビシン、決まった場所にふんをする習性があります。ふんは強烈なにおいを放ちますし、天井材や床材に染み込むと家の構造がどんどん傷んでしまいます。
家の中で物音がしたり、妙なにおいがする場合はハクビシンが住み着いている可能性がありますので、早めの対策が必要です。
アライグマ
アライグマも山梨県内で被害が報告されている害獣の一つです。特に果樹や作物を荒らすことで知られており、農業被害が深刻です。
県内で最初に捕獲されたのは平成8年のことで、それ以来、果樹生産地域を中心に全域に広がっています。平成28年には、山梨市、笛吹市、甲州市などが重点対策地域に指定されました。
アライグマは可愛らしい見た目とは裏腹に、近づくと噛みついたり引っかいたりすることがあるため、見かけた場合は地元の役所に連絡しましょう。
イノシシ
イノシシは農作物に大きな被害をもたらす害獣のひとつです。主に甲府市で目撃されることが多く、特に10月から12月にかけての繁殖期前には活動が活発になります。
本来臆病でおとなしい性質ですが、驚かせたり石を投げたりすると、向かってくることがあります。もし畑や庭でイノシシを見かけたら、慌てずに遠くから観察し、安全な場所に避難してください。
シカ
ニホンジカは、山梨県内で森林被害を引き起こす代表的な害獣です。特にシカの数が多い地域では、ヒノキなどの樹皮が食べられるせいで土壌の流出や森林の機能低下が心配されています。
山梨県では、シカによる被害を防ぐために捕獲強化が進められており、その結果、シカの数は着実に減少しています。しかし、完全に駆除された訳ではありません。シカの被害が見られたら、早めに専門業者や自治体に相談することをおすすめします。
サル
山梨県内でニホンザルによる騒音や家への侵入、さらには人に対する威嚇行為などが頻繁に発生しています。特に身延町、韮崎市、北杜市での捕獲が多く報告されています。
サルは群れで行動することが多く、一度目撃されるとその地域での被害が続く傾向があります。サルを見かけた場合は、刺激せずに速やかに避難し、市町村に報告することが重要です。
山梨県の害獣に対する取り組み(補助金制度)
山梨県では、害獣による被害を減少させるため、多くの市町村がさまざまな対策を講じています。特に、農作物や住宅を守るための防護策や捕獲活動が活発に行われています。さらに、害獣対策を支援するための補助金制度も整備されています。
ここでは、県内の補助金制度を3種類ピックアップしました。お住まいのエリアでも補助を受けられる可能性がありますので、ホームページや窓口で調べてみてください。
山梨市
山梨市では、農作物を有害鳥獣から守るために、電気柵や防護柵の設置費用を補助する制度があります。例えば、電気柵を購入する際には、費用の半分(上限額50,000円)が補助されます。
電気柵や防護柵は、特にイノシシやシカなどの大型の害獣から農作物を守るのにとても効果的です。
参考:鳥獣被害防止のための資機材設置費補助金について – 山梨市公式ホームページ
南アルプス市
南アルプス市の補助金制度の対象者は、市内に住所を有する農業者や、市長が認める団体です。具体的には、害獣の被害防止を目的とした防護柵の設置などにかかる経費(20,000円以上のもの)が補助の対象となります。ただし、人件費および運搬費は除かれます。
補助金額は対象経費の半額で、上限は100,000円となります。
参考:有害鳥獣被害防止用施設設置等補助金交付について – 山梨県 南アルプス市 -自然と文化が調和した幸せ創造都市-
甲州市
甲州市では、鳥獣被害を防ぐために有効な資機材の購入に対する補助金制度があります。農業者や農業団体が必要な資機材を購入する際に、費用の半分が補助されます。上限金額は、個人の場合は最大50,000円まで、共同設置の場合は最大500,000円までです。
参考:鳥獣被害防止のための資・機材購入補助金について | 甲州市
まとめ
今回は山梨県で特に被害の多い害獣について紹介しました。山梨にはハクビシンやアライグマ・イノシシなど、住宅や農作物に深刻な被害をもたらす野生動物がいます。
もし、こうした害獣を見かけたり、被害に遭ったりした場合は、まずはお住まいのエリアのホームページをチェックしてみてください。補助金制度が利用できるかもしれません。
また、ご自身で害獣を駆除・捕獲するのは危険ですので、専門業者に相談することを強くおすすめします。害獣駆除には専門知識と技術が必要で、適切な方法で対応することで被害を最小限に抑えられます。
山梨県にお住まいで、動物に悩まされている方は、ぜひ害獣駆除専門屋にお問い合わせください。